毎月の住宅ローンの返済額はどのくらい?

A.毎月の支払い額は、目安として月収の1/3程度

自分に合った負担の割合って、月々どのくらいを目安にすれば失敗がないのでしょうか? 将来、ローン地獄に陥らないためにも、ムリのない負担の組み立て方を見ていきましょう。

住宅ローンは全部同じじゃない!

まず、「ローンで不動産を買おう」と決意したならば、ローンの金利をチェックするところから始めていきましょう。
住宅ローンは数千万単位で借り入れる人も少なくないだけに、金利が数%違うだけで、支払総額が数百万単位で変わってしまうこともあります。

そこで、住宅ローンを組むときに最初にすべきは、金利の比較。最近では、インターネット上で金利と返済期間を入力すると総支払額が計算できるサイトもあります。
まずはそれらのサービスを使って支払総額の目安を知り、ご自身が納得できるローン商品の目星をつけていきます。

ライフプラン別・負担にならない住宅ローンの組み方

自分に適した金利のローンが見つかったら、次に気になるのは「具体的にどのくらいのローン負担ならば、そこまで生活の負担にならずに済むのか……?」ではないでしょうか。
「ローン地獄」なんて言葉もあるだけに、将来的に重いローンが生活にのしかかってくるのは避けたいですよね。
ローンの総額や月々の負担額を決めていくにあたっては、ご自身のライフプランに“子ども”がいるのかいないのかによっても、その目安は変わります。

一般的に、子どもひとりあたりにかかる教育費は、幼稚園から大学まですべて公立に通った場合で約3,000万円、すべてを私立で選択した場合には約6,000万円(出典:子どもたちの豊かな育ちと学びを支援する教育関係団体連絡会)と言われています。

3,000万円~6,000万円と言えば、これからローンを組もうとしている家を丸ごと1つ現金で買えるだけの金額と言っても過言ではありません。それだけ、子どもがいると養育や教育にお金がかかるのが実情です。

そのため、子どもがいる場合には月々の負担額はできるだけ避けたほうが生活への負担が減り、子どもがいない場合には子どもがいる場合に比較して月々の負担をやや大きくすることができるというのがひとつの考え方です。
では、具体的にそれぞれのケースでは、月収のどのくらいを目安に考えると失敗が少ないのでしょうか。

毎月の支払い額は、目安として月収の1/3程度

生活に過度な負担がかからずに毎月支払っていける額の目安としては、子どもがいてもいなくても、おおむね月収の1/3前後を目安に組むと安心です。

通常、マンションであれば、ローンのほかにも管理費や修繕積立金などの毎月の出費が加わるので、ローンの負担以外にも固定費が必要になります。
また、戸建やマンションを問わず「固定資産税」や「住宅に関わる保険料」などもかかってきますので、それらの出費を考慮すると、ローンの支払いが月収の1/3程度に抑えられれば過度な負担がかかりにくくなります。

前述の子どもが”いるorいない”の目安も考慮すると、子どもがいる場合には月収の1/3でもやや少なめに、子どもがいない場合には月収1/3でもやや多めにという具合に目安をつけていくと失敗が少ないでしょう。
また、もし資金に余裕が出た場合には、「繰上げ返済制度」を利用することもできます。最初から毎月ムリをして返済額を定めるよりも、余剰があるときに「繰上げ返済」を活用する選択のほうが、日々の生活への負担は抑えられます。

昨今は、日本でも終身雇用制度が崩れつつあり、先行きが不透明な時代になっています。 それだけに、予想外の転職などによって、月々のローン負担額が将来的に生活を脅かしてしまうご家庭も珍しくありません。
仮に将来的に月収が減ってしまったとしても、月々の返済額がそれまでの月収の1/2よりは1/3程度に抑えられていたほうが、「もうローンを払うこともできない!」などの最悪な事態も回避しやすくなります。

「ムリのない負担で、余裕があるときに繰上げ返済をする」というスタンスをとると、不意の転職で収入が下がってしまった場合にもローンを払い続けやすく、生活を脅かされる不安は軽減できます。