金利タイプの固定金利ってなに?

A.金利タイプの一つです。メリット・デメリットを把握しましょう

住宅ローン金利を大きく分けると、固定金利と変動金利の2種類に集約されます。
住宅ローンは金利の種類と借り入れる金利によって、最終的な総返済額が大きく変わってくるため、固定金利にするか、変動金利にするかは非常に重要な選択です。
この2つの金利のうち、固定金利に注目し、その特徴やメリット、注意点を見ていきましょう。

固定金利にも2種類ある

固定金利には、金利が全期間固定される全期間固定型と、一定期間金利が固定され、その後に関しては改めて選択する固定期間選択型の2つがあり、それぞれ特徴が異なります。

全期間固定型

全期間固定型は文字通り、借り入れ後は金利も返済額も変動しません。全期間固定型で借り入れ後に金利を変更しようと思った場合、「金利固定期間=返済期間」なので、同じ金融機関内では金利変更できません。
必然的に違う金融機関に今の住宅ローンを引き継ぐ借り換えという選択肢だけになります。

変動金利型や固定金利特約型の住宅ローンと比較すると、金利はやや高めに設定されていますが、景気の影響を受けず、借り入れ時に金利と総返済額を確定させることができるため、返済計画が立てやすく、安心して利用できるメリットがあります。

固定期間選択型

3年固定や10年固定といわれる固定期間選択型ですが、「固定」とついていますが、実態は「変動金利型で借り入れして、特約(固定金利特約)で一定期間の金利を固定している」ということです。
固定金利特約期間が終了すると、特約が消滅し自動的に変動金利に移行します。

しかし、その時点でその金融期間で扱っている固定金利のどれかを選び、再度一定期間の金利を固定させることが可能です。その際は所定の書類の提出と「特約再設定手数料」が必要になります。

なお、固定金利特約には「固定金利期間≦残返済年数」という規定があり、残りの返済年数を超えた固定金利期間は指定できません。

全期間固定金利型と比較すると、特約期間中の金利は大幅に低く設定されていることが多い点が最大のメリット。また変動金利と比較しても、特定の期間であれば、金利が低くなるケースがあり、固定金利を選ぶ方の中で人気があるのがこの商品です。

一方で特約期間終了後、金利が大幅に上がるケースが多い点には注意が必要です。固定金利特約型を利用する方は、特約期間終了後、住宅ローンの契約を継続するか、他社に借り換えるかをしっかり検討すると良いでしょう。