「適用金利」「店頭金利」「優遇金利」の違いは?

A.それぞれが示す意味をきちんと把握しましょう

住宅ローン金利には、店頭金利、適用金利、優遇金利など、さまざまな呼び方があります。住宅ローン金利は分かりにくい仕組みになっていて、それぞれの違いを理解しておかないと、間違った金利比較をしてしまうかもしれません。
ここでは、適用金利、店頭金利、優遇金利のそれぞれの意味や、借りる前に見るポイントを見ていきましょう。

店頭金利(基準金利)とは?

店頭金利は各金融機関が独自に決めている金利のことで、住宅ローン金利の基準となるものですので、基準金利と呼んでいる金融機関もあります。
同じ金利タイプ同士でも、金融機関ごとに決めているため、金利は異なります。変動金利、当初固定金利型の10年固定など、金利タイプごとにそれぞれ店頭金利が定められています。

店頭金利はさまざまな経済状況の変化にともない変動します。

適用金利(表示金利)とは?

条件を満たすことで、店頭金利から一定の金利が優遇(割引)され、金利を最大限に割引した場合に適用される最も低い金利を示したものです。店頭金利が値引き前(引き下げ前)の金利だとすると、適用金利は値引き後(引き下げ後)の金利というイメージです。返済額はこの適用金利を使って計算されます。

適用金利は審査や条件によって決まります。

優遇金利とは?

優遇金利は店頭金利から引き下げられる金利幅のことです。例えば、「優遇金利1%」とあれば、店頭金利から1%の引き下げをしてもらえます。ただし金融機関によって、引き下げ方法はまちまち。〇%~〇%というように、引き下げの金利に幅があるところもあれば、一律にしているところもあります。

優遇金利は金融機関の販売方針で決まります。

注目すべきは適用金利と優遇金利

3つの金利の中でも、住宅ローン選びで注目すべきは、適用金利と優遇金利です。中でも、優遇金利の何%引き下げられるのか、その引き下げはいつまでなのか、が重要です。
意味を知っておけば、ホームページやチラシから、自分が借り入れできる金利が見えてくるでしょう。