ボーナス返済ってなに?

A.毎月の返済額にボーナス月だけ一定額上乗せして返済する返済方法です

住宅ローンの返済方法には、毎月の払いのみ以外に、一定の条件によるボーナス返済の利用が認められています。ボーナス月に多めに支払えば毎月の返済は少なくなるなどメリットがありますが、利用にあたっては注意すべきこともあります。
ボーナス返済の仕組み、メリット、注意点を理解して利用するようにしましょう。

住宅ローンのボーナス返済の仕組み

ボーナス返済とは住宅ローンの返済を毎月だけでなく、年2回のボーナス月に一定額を増額して返済するものです。
毎月のお給料から一定額の住宅ローンを返済し続けるのが大変だったら、ボーナス時併用返済を使ってボーナス時に他の月より多めに返済することで、月々の負担を軽くすることが出来ます。
また、人によってボーナスの出る時期や金額等が違うため、支払い額を増やす月とボーナス返済の額を自由に設定できます。しかし、ボーナス返済の額には限度がある金融機関が多いです。限度額は金融機関によって異なりますが、40%程度が目安となります。
住宅ローンの申し込みを検討している金融機関に確認してみましょう。

ボーナス返済のメリット・デメリット

メリット

住宅ローンでボーナス払いを供用する場合のメリットとして言えるのが、上の項目でも述べたようにボーナス時にまとまった額を返済することで、月々の返済額の負担を抑えられることです。もうひとつ、大きな額の返済を組み込むことで、ローンの完済が早まることも考えられます。

デメリット

一方デメリットとしては、場合によっては、ボーナス時の増額返済割合が大きいほど返済総額が多くなってしまうことがある点です。
この理由は、毎月返済していけば、月々の元金が少しずつ減っていくので支払う利息も減っていきますが、半年に1回のボーナス払いではその間元金が減らず、結果的に利息がその分多くなってしまいがちだからです。
また、ボーナスを住宅ローンに充ててしまえば、入院、手術などのいざという時のお金や貯蓄の資金繰りに困るかもしれません。
子どもがいれば、将来の養育費も掛かりますので、先のことをよく考えながら決めましょう。

ボーナス払いをする時の注意点

ボーナス払いは、景気の変動によって金額が大きく左右されます。今後、もしかしたらボーナスが半減したり、突然支給されなくなる可能性もないとは言えません。
上記のことを考えて、ボーナス供用返済はボーナスの返済割合をできるだけ低くするなど、工夫して借りましょう。
住宅ローンのボーナス払いは毎月の返済額を押さえられる、返済が早まるなどのメリットを感じられる一方で、今の時代、不確かなものでもあります。
あまり片寄った返済計画では支障をきたすほか、まとまった金額の返済での不足額は補えません。
それぞれの立場を考えて、しっかりと計画しましょう。