変動金利と固定金利どっちがいいの?

A.それぞれのメリットとデメリットを把握しましょう

住宅ローン選びをする際に、一番と言っていいほど重要になってくるのが金利タイプでしょう。金利タイプによって、適用される金利も、将来の金利に対する影響度も異なり、総返済額も大きく変わります。
住宅ローンの金利の基本タイプは全期間固定金利型・固定金利期間選択型・変動金利型の3種類あります。

全期間固定金利型

返済期間中の金利がずっと固定され、返済額も変わらないタイプです。将来の金利動向の影響を受けず、返済額も一定なので、安心感があります。ただし、金利はほかのタイプと比べると高めです。

■メリット
・毎月の返済額や返済総額が確定する為、返済計画が立てやすい
・金利上昇の影響を受けない

■デメリット
・高金利の局面で借り入れすると、金利が下がった際の恩恵を受けられない
・他の金利タイプよりも金利が高い

■こんな人に向いています
・毎月の住居費を完済まで確定させたい人
・返済期間が長く、家計状況の変化が大きいと予想する人
・社会情勢に目を向けるのが苦手な人
・金利の動きに不安やストレスを感じやすい人

固定金利期間選択型

借入当初からの一定期間中は固定金利で、その後は再度金利タイプを選択するタイプです。固定期間は、2年、3年、5年、10年、15年、20年などから選べ、固定期間が長くなればなるほど、金利も高くなります。

■メリット
・一定期間の返済額を固定することができるので、当面の返済計画は立てやすい
・全期間固定よりも金利を低くおさえられる

■デメリット
・固定期間終了時には、金利変動のリスクがある

■こんな人に向いています
・子どもの教育費などが重なり、当面の返済額を抑えたい人
・一定期間が過ぎたら、収入がアップする予定のある人
・今は車などのローンがあるが、終われば家計に余裕ができる人

変動金利型

半年ごとに金利が見直されるタイプです。5年間は毎回の返済額を変更しない、次の5年間の返済額は従前の返済額の1.25倍までとするというルールがあり、家計に急激な変化が起こらないよう配慮されています。また、一般的には3つの金利タイプの中では、一番金利が低くなっています。

■メリット
・金利が下がれば、返済額も少なくなり、金利下降場面では返済額が減る
・他の金利タイプに比べて金利が低い

■デメリット
・毎月の返済額や返済総額が確定しないため、長期的な計画が立てにくい
・常に金利変動によるリスクがある

■こんな人に向いています
・家計に余裕のある人
・家計収入の増える予定のある人
・教育費など、今後大きな支出がない人